お世話になっている先生が病棟を大改造して緩和ケアのお部屋を作られたそうな。
患者さんの立場にたって考え尽くされたお部屋たち。
その中でも「あ〜これこれ、絶対いい!!」って思ったもの。
入院病室の洗面所。
トイレに行って手を洗う。一日何度も・・・。
朝晩は磨きをして顔を洗う。一日最低2回。
そして出入り口付近に有るので見たくなくても目に入るもの。
な〜んだ??????
そう、鏡なのです。
毎回毎回見たくもない自分の顔を見なければならない。
ワタシは抗がん剤治療中のはげ散らかして赤く浮腫んだ顔を見るのもいやだったけれど、
2度目の術後、半月程吐いてばかりの生活でやせ細り、色が黒ずんでいた。
このときばかりはお見舞いを断っていた。
人が変わったような姿で、自分でも怖かった。
なのに鏡を見なければならないなんて地獄だった・・・ような。
でも、この先生が考えてくださったもの、すごくすごく嬉しい心配りなんです!!
洗面台に付いている鏡は直に見れなくなっているのです。
扉を開けるとそこに鏡が付いている。
だから自分で開けない限りは鏡が目に入らない仕組みなのです。
手を洗うときも、歯磨きするときも、そこを通るときも。
すごいアイデアだと思いませんか???
ワタシもあの時、これが欲しかった。
目に入る自分を見て「なんでがんになっちゃったんだろ・・・」って毎回思ってたから。
ガリガリ君になった自分をみて「あーもうダメかも・・・」って思ったり・・・。
抗がん剤治療中はメイクするから手鏡くらいは必要だけど、洗面台に付いているような鏡はワタシにはいらなかった。
だからこのアイデアを聞いた時、すごく嬉しくなった。
先日お客様が鏡を見るのがいやだと言っていた。
あの時のワタシと一緒。
でも今の時代、至る所に鏡が設置されている。
カフェの壁やエレベーターの中にまであるもんね。
いらんいらん。
特に病院(がん患者さんのいる)ではこんな配慮があったら嬉しいな。
先日行った埼玉県立がんセンターのトイレの話もそうだけど、患者さんへの心配りに涙が出そうになるぜって、ブログ読んだお客様が。
「ついでにここもこーしてくれたら〜」なんてアイデアまで出てくる出てくる。
これって患者あるあるなんかしらね^^
鏡ってみんながいつでも見たいものでは無い事を、病院でも知って欲しいですなぁ。