このところ、ココロとカラダがざわついていませんか？
なにかここで文字にして伝えたいな。
みなさんのざわつきを受けたいな。
一緒に考えたいな。
でもなかなかまとまりませんでした。
じゃぁまとまらないままをここに吐いてもいいのかなと考えました。
いつもまとまりの無いダラダラとコドモの日記のようなものしか書いてないので、
考えてもいっしょだとやっとわかりました（笑）
あの知らせが、ニュース速報で入った時、
そこにいた人たちはみんながん患者さんでした。
先週日曜日の午後、セレナイトのお茶会の日。
治療が終った人もいれば、進行形の人もいる。
想像を絶するような治療をしている人もいるなかで、
そのニュース速報を最初に知ったワタシがここで発信していいのか、一瞬迷いました。
そのお茶会は、テーマこそあれ内容はおもしろおかしく、しかし真剣に治療のことや副作用のこと、お金について、家族について、人生について、
そして、死についてまでなんだかふわっとした感じの中で話題にあがっていました。
死の話題になったときも、一瞬心臓に何か突き刺さったように、
すぐに止めるべきかと焦りましたが、
みなさんの表情には全く曇りが感じられず、話しをしてくれている人に釘付けでした。
それは話してくれている人の経験と、人間性によるものなのは良くわかっていました。
だけどやっぱり、
少し胸を撫で下ろしながらも、
進行するテーマより、みなさんの表情をちょっとでも見逃すことのないように必死でした。
ひとりでも話題の中の言葉に対して苦しそうになったらワタシが逸らさねばと・・・。
そんな中に飛び込んだあのニュースだったから、伝えるべきか自分だけちょっと時間を止めたんです。
そして、
「あのですね、今ね、ニュース速報が入りました。」
出来るだけ普通に、場の空気を壊さない様に。
みなさんの視線が集まる中、まだ少しのためらいと、言葉にしてしまった後悔が入り混じりました。
しかし、もう言うしか無い。
簡単にニュース速報を読んで伝える。
ため息や短い言葉が所々で漏れ聞こえるなか、
どこからとも無く、
「私たちも頑張ろう！」
「うん、頑張ろう！」
そんな笑顔での言葉が出た事に一瞬ためらった自分を反省しました。
初対面の人たちが同じ病気を通じて、この時間を共にし、改めて前を向く日になったと感じました。
セレナイトのお客様たち、時折苦しくなって
「桜子さ〜ん・・・」って連絡をくださる。
このお茶会を通じて友だちになってもらいたいのではなく、
大丈夫だよって言いあいたかった。
お茶会スタート時、自己紹介なんて適当にしてくれたらいいと言っているのに、
みなさん全部話しだす始末。
こちらが、「え〜大丈夫？」なんて驚くような光景からはじまり、
その日掲げたテーマから色々な話題にうつり、
経験や質問などが飛び交って和んだときにあのニュース速報。
でもその後はまた色んな話題をシェアしたり疑問をぶつけたりして、
お茶して食べて、みんなで体操したり大笑いしたりしていました。
あの時、ワタシが一瞬考えたことを、同じ様に思った人がいて連絡をくださったんです。
「セレナイトを出て、ひとり電車に乗ってからあのニュースを知ることにならなくてよかった。」
だれが強いなんてないし、不幸なんてない。
正解はないし、人のマネをすることもない。
比べてはいけないし、卑下もしない。
強がらなくてもいいし、泣いてもいい。
今を時々楽しめばいい。
苦しくなるのは今があるから苦しいだけ。
苦しいことがあれば嬉しい事も感じやすい。
それは誰だって知ってるからみんな一緒。
自分は自分でいい。
頑張りすぎず、頑張りたい時に頑張って、休みたい時は思う存分怠ければいい。
吐き出したい時はこの人にはって思える人に、
この場所ならって思えるところで、
気持ちのいい出し方をすればザラザラは残らないと思う。
ワタシのこの１週間のザラザラも、
今ここに書く事で消えた気がする。
実は、あの日のあの一瞬のワタシの迷いを見過ごさず感じた人がいたから、
早めに自白しておこうと思いました。
今、ちょっとした涙と一緒にざらつきも消えたかも。
またセレナイトお茶会しましょうね。
みなさん、ありがとうございました。
