全ての治療後の暮れ、九州にある実家に帰省しました。
大晦日にスーパーで買い物をしていたら、偶然同級生と会いました。
一年で一番混雑しているスーパーの中で数十年ぶりの再会です。
お互いよくわかったとものだと思います。
見た目も変わり、多くの人の中での再会でした。
すぐにメールアドレスの交換をして暫く立ち話しをしました。
私の癌の事も伝えました。
その後歳が開けてすぐに連絡があり、仲の良かった数人がお正月にも関わらず
集まってくれました。
中には高校卒業以来の友人もいます。
実は、私たちは悲しい出来事を共有していました。
5年前に大切な友人を癌で亡くしていたのです。
同じクラスの彼女はバレー部のキャプテンでいつももみんなの事を優しくほのぼのとした表情で見守ってくれていました。
みんなが彼女の事を聞かされたのは亡くなった後でした。
遠く離れた友人たちは参列出来ず、私がみんなの代表として葬儀に参列しました。
下はまだ小学生の子供たちを残し、暫くの闘病生活を誰にも知らせず旅立っていったのです。
そんな経験もあり、みんなに私の事をすぐに知らせて集まってくれたのでしょう。
でも、病気の事より昔の思い出話しや今の生活、これからの事など学生時代に戻ったように話し続けていました。
翌日私は東京に戻りましたがみんなよく連絡をくれます。
手紙やメールはもちろん、本を送ってくれたり、無農薬の野菜やお米など健康の事を考えて送ってくれたりととても頼もしいです。
またみんなに会えるのがとても楽しみで今から何を話そうかとてもドキドキしています。
もう若いとはいえない年齢に差しかかった私たちはお互いの体の事を聞き、自分の今までの生活と比べこれからの事を考えなければならないのでしょう。
少女時代を過ごした友人たちと今をわかちあえる事をとても嬉しく感謝しています。