「がんのひと」=「かわいそうなひと」
きっとそう思われてるんだ。
友だちは気を使ってくれるし、看護師さんたちはやさしいし、家族はいつも一緒にいてくれる。
いろんな所に連れ出してくれて、美味しいもの食べさせてくれて、わがまま言っても怒らない。
私がかわいそうだから?いい思い出作ってくれようとしてるの?
悲劇のヒロインになってしまったがん患者は同じ事を言いますね、だいたい・・・。
私も同じ頃がありました。
「がんばって、大丈夫!」と言う家族や友だちを「あなたに何がわかるの?」と遠ざけてしまった。
そんなわたしになんて声をかけていいのかわからず困っていた人たち。
みんな同じ。
セレナイトに来てくれる「がん患者になった家族や友だち」を持つ人は言う。
「なんて声をかけたらいいんでしょうか。傷つけない言葉はありますか?」
わたしたちは声をかけてもらって本当はうれしいんです。
だけど、一時だけわがままになります。
だから家族や友だちの事を遠ざけたりしてしまいます。
そんな時はそっとしておいてください。
そして時期をみて、
「なにかできることない?」
「本当はなんて声をかけたらいいか悩んでる」って素直に聞いてください。
それでもわがままな態度をとったら「めんどうくさいなぁもう!」ってこころの中でつぶやいていいです。だけど諦めないで付き合ってあげてください。
本当にたいせつな人ならそうしてください。
あなたの助けを待ってるんです。
だけどその時はわがままになっている時期でそんな態度しかできなくなっているんです。
少しだけそっと寄り添ってまってあげてください。
お願いします。