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自分を解放するインタビュー

今日はですね、朝からインタビューを受けました。

インタビューと言っても何かに載る訳ではなく、ある大学の先生の研究しておられる被験者としてこれまでの経験を話すというものです。

がんがワタシの生活に、人生に、過去に、未来にどう影響を及ぼしているか。

体には?心には?

様々な角度から掘り下げていくのです。

掘り下げると言うか、会話の中からとても自然に引き出してくださいました。

 

最初はやはりどこか取り繕う感じを自分でもわかっていたのですがそれがすべて取り払われたとき、自分の一番固くて熱いところに触れました。

自分でもあまり意識していなかった部分でしたが、「あ、そうだったな」「やっぱり」そんな気分になりました。

素直になれた?その気持ちになんとなく線引きしていたけどこの先生の前では出していいんだと安心して本当の部分を語れたみたいです。

その瞬間に目頭が熱くなりました。

でも泣かない!

強情っ張りな部分がまだ先に立つ笑

自分の性格は自分が一番理解していて、それを隠していて、人が苦手で、人見知りで、常に楽な道を選ぶ癖。

最後の質問で、「一番何を信じて生きていますか?」

即座に「自分だけ」

笑えた。

やっぱりそうだよね、あなた。

先生も笑ってくれた。

 

録画と録音がすべて終って雑談の中で先生が言った。

これからもさとう桜子で生きていくんですもんね、と。

それからまたなんとなく、さっきの熱くて固い部分が甦り改めて話しながら涙が溢れてきた。

エーンエーンって。

先生も笑いながら一緒に泣いていた。

これはがんになる前のこと。

だから今回の、がんになってどう生き方に影響したかってインタビューなのに違ったかもしれない。

ごめんなさい。

 

違うんです、そういったことを聞きたかった。

色んな人がいて、色んな人生があって、それでがんになり、その人の生きる道にどのように影響を及ぼすのか、そんな話しを聞きたかったからこれでいいんですよ、って。

 

朝から泣き笑いして過去を振り返って、将来を語ってそうでいてそうじゃなくて、いつも行き当たりばったりのこれからをやっぱり楽しい人生にしたいと思う。

泣いてもいいし、笑うのも怒るのもワタシの生き様にしたい。

 

これまでもこんな風なインタビューの申し入れがあったけど断っていた。

でも今回は、この先生なら話したいと思って引き受けたインタビュー。

ワタシの宝物になった時間です。

でもこれまで通り他の人には言わないだろうな、きっと。

だって強くてぶれないって思われているんならそれを通す、それがさとう桜子!

本当は人一倍弱くてグダグダで恐がりで緊張ばかりしていてパニックに陥りやすいワタシだから。

 

素晴らしい時間をありがとうございました。

 

 

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