お客様から絵本を頂きました。
この本、「カタッポ」の作者である大原悦子さんがお客様です。
「電車の中ででも読んでみて」の言葉通りにページをめくりました。
当然の事ながら絵本ですからぱらぱらと読み進めてしまいます。
途中で胸がジーンとあつくなり、あったかい物が目と鼻から流れてしまい
ハンカチを探す自分がおかしかった。
いい歳して絵本みて泣いてるわたし。。。
かなしい物語ではないし、つらい物語でもない。
あったかい。
カタッポになった手袋達の冒険と成長は自分にも通じる部分があり
彼らのことばは今のわたしを勇気づけるものにもなりました。
こどもの絵本だけど、おとなだって口には出さないけどいろいろ大変なことがある。
そんなおとなに向けたことば、
「あきらめちゃ だめ。ゆっくりでもいいから、まえに すすもう!」
カタッポになった赤いてぶくろレッドの言葉です。
セレナイトのお客様はがんになってからだの一部をなくしたり、傷つけたり、「カタッポ」みたいな気持ちになるかもしれません。
だけど、彼らはおなじカタッポの仲間たち、K(ケー)くん、ピンキー、ミドリーナ、デカさんとじぶんの帰る家をさがしたり、今のじぶんに出来ることをさがす。
じぶんの新たな居場所をさがしたり、人の手を借りたりするけれどあきらめないでだれかのためになる事をさがしていくのです。
ゆっくりでいいからすすめばいいんだよねって気持ちにさせてくれる。
絵本っていいな。
おとなだけどいいな。
おとなだからいいな。
大原様ありがとうございました。
こどものとも 「かたっぽ」
大原悦子 文 山村浩二 絵
福音館書店 創立60周年記念 「絵本にしたいお話」