昨日は第50回埼玉がん緩和ケア研究会にお招き頂き、特別講演として
「がん患者美容サロン・セレナイトの出来るまでとその意味」をお話しさせて頂きました。
おふたりの先生と登壇させて頂き三人の講演内容がリンクし、ひとつのテーマが成り立つというとても感動的な講演になりました。
「がん患者が抱える身体機能の障害」というテーマで埼玉医科大学総合医療センターの理学療法士、國澤洋介先生。
「がん患者が経験する精神的苦痛」というテーマで埼玉医科大学総合医療センターの臨床心理士、五十嵐友里先生。
おふたりからがんになり起こりうる身体的、精神的な問題を具体的例を交えて提起して頂き、その問題を医療者としてまたは家族友人としてどのように直面しサポートが出来るのかを考える奥の深い講義をして頂きました。
その後、ワタシから患者としての経験と、セレナイトのお客様から頂いた体験などをお伝えし、日頃医療者に言えない事を抱える患者の気持ちや身体的、心理的苦痛などを素直にお伝えする場を頂戴しました。
この3つのテーマは勿論、人それぞれ、十人十色です。
しかしそのテーマの軸の部分にあるものを共有する事で様々な問題がシェアでき、新たな取り組み方法も見出せるのではないかととても実感しました。
ワタシは医療者ではありませんし、専門分野のサポートは出来ません。
しかし今回の会に参加させて頂き、ワタシのやるべき事がまた見えたような気がします。
教育講演をしてくださった、名古屋市立大学大学院の大澤匡弘先生は、美容と医療の関係性に日頃から興味を持ってくださっていたようで今後の展開についても面白いお話しが出来ました。
このような貴重な体験の場をいただきました儀賀先生、愛する余宮先生に心より感謝致します。
その後のお食事の席で、五十嵐先生には今取り組んでいるプロジェクトの悩みを聞いて頂きなんだかカウンセリングして頂いたような気分です。ありがとうございました。
仕事として取り組んできた美容や自身のがん治療体験が、今このようにして少しずつではありますが医療分野で活躍していらっしゃる方々に浸透し、
ひいては私たちと同じように、がん治療中に直面する美容に悩む方々の小さな問題解決に繋がる事を願っております。
解決とは完璧なものではなく、心が少しだけ軽くなるヒントの提供でもあると考えます。
そのヒントが暗闇に一筋の光を見出せるのではないかと信じています。