昨日は終日セレナイトクラスの研修会でした。
カウンセリングも具体的な設定を元に実践練習を重ねて来ましたが、終盤に入りセレナイトでしか体験しないようなカウンセリングも多くなっており研修生も多々戸惑う事もあります。
こんな場合はどのように声をかければいいのだろう、どんな表情に自分はなっているのだろう、
今まで経験のない事ばかりで一瞬立ち止まりますが、そこはもう随分と研修を重ねて来ましたのである程度私からヒントを投げるとさっと理解してくれるようになってきました。
多分病院でも言わない事、家族や友人にも話せない事、心の奥底に積もったものを吐き出してくださる時に私たちがどのように応えるかはとても重要になってきます。
何度重ねてもカウンセリングに正解はないし、10人いれば10通り、その時々でも違ってくる。
その一瞬の時間を共有して応える事がどれだけ大切で大変な事なのかを十分に理解して進めなければならないということ。
今日はソシオエステティックのミーティングでした。
そこには患者さんの気持ちが少しでも分かるようにとウイッグをつけて参加した方がいました。
ワタシたちは「○◯さん、ウイッグ浮いてる!」「被ってるのバレてる。」「きのこみたいになってる。」
仲間だから、患者さんではないから口々に言えるのです。
じゃあ患者さんなら?
そう、遠慮しますよね。なんで?傷つけるから?
病院でもそう。お手入れの行き届いていないウイッグを被っていても、少しくらい浮いてても、ずれていても医療者の方々は「似合ってるよ。」「すごく素敵よ」「全然大丈夫」・・・・・・・・・・・・。
そう、そこは病院だから。
ウイッグをつけている人が多いから普通に見えるのだと思います。
だけどワタシたちは一歩外に出るとバレバレの場合があるのです。っていうかとても多いです、そんな人。
浮いていたりずれていたり。
そこを教えてあげて欲しいんです。
外に出たら誰も言ってくれないから病院で言って欲しい。
家族や友人が言って欲しい。
「お手入れそろそろした方がいいんじゃない?」とか、「少し浮いてるみたい。」「横にずれてるみたい。」そうしたらワタシたちは、人目を気にしながらドキドキしながら生活する事は少なくなると思うのです。
出来たら側にいる方でこの病気の事を伝えられている方は、違和感を感じたら是非声をかけてあげてください。
宜しくお願いします。
今日のウイッグをつけてきた方はみんなに突っ込まれて途中でとっていましたが、治療中の人はそれは出来ないので、どうぞ宜しくお願いします!