少し前にいただいたメール。
49日の法要を済ませましたとのご報告でした。
昨年の冬の始まりの頃から毎月お越しになっていた方は毎回涙を流す方でした。
お手入れ前に沢山の話をしてくれて、ワタシの話を聞いてくれます。
セレナイトのお客様のことを必ず聞いて、
「私も頑張らなきゃ。みんな頑張ってるんですよね。」って涙が出る。
その人たちの頑張りが眩しくて涙が出る。
嬉しくて涙が出る。
悔しさとは歯痒さとかきっと沢山あったと思うけど、その涙ではなかった。
ご家族の話やずっとずっと前の子供の頃のこと、
最近会った人のこと、行ってきたレストランのこと、旅先での出来事、お嫁さんに行ってからのこと、子供たちのこと、お孫さんのこと、娘さんのお友達のこと、そんな話をしながらも涙が出ちゃう。
悲しくての涙じゃなくて、全てを卓越した感じ?達観した感じの涙に見えたけど、なんなんだろうねあれは。
それから二人で少しだけ肌のことを話してからお手入れに入ります。
終わると「今日も気持ちよかった〜。」
そう言ってアフターのお茶とお菓子を摘んでくださいます。
毎回、「いつも可愛いものや珍し物を探してきますね。」って褒めてくださる。
ワタシ、皆さんのそんな声が聞きたくて見つけに行くんですと言って笑い合う。
そして毎回お決まりのフレーズ。
「次の予約してもいいですか?来月は来れないかもしれないけれど予約はしていいですか?」
もちろんですよ!
いつでもキャンセルしてもらっていいんですよ!
「セレナイトに来て次の予約をするのが一番嬉しい時なんです。また次も来れるって感じるから。」そう言って笑って帰られるんですよね。
2ヶ月ほど前の予約、初めてのキャンセル。
入院してしまいました。もう少ししたら家に帰れるから、そうしたら桜子さんに自宅に来てもらいたい。
そう言って病室からの夕陽の写真を送ってくれた。
それが最後のやりとり。あれはねきっとご主人が代わりに打ってくれたメールだと思います。
口調がご本人じゃない気がしたから。
少ししてから、ある時なんとなく「あ、登っていかれたな」そんな気がした日があった。
ご家族からの連絡で、お別れに来てくれていたんだとわかった。
数ヶ月だけのお付き合いだったけどすごく豊かな時間を与えてくださった。
研修のメイクモデルもしてくださった。すごく喜んで、遠慮しがちに受講生さんにそっと寄り添ってくれていた。
最後のご来店の時は、ベッドに横になるのが苦しいので座ってお手入れしてもらっていいかしらとのことで、椅子に腰掛けたままのトリートメント。脚と手もマッサージしていくと、「なんでも私の要望に全て応えてくれるんですね、セレナイトにこれてよかった」と涙していた。
また来月お会いできるのを楽しみにしています。二人でそう言ったけどまたは無かった。
でも楽しかったです。
あんなに沢山泣いて、笑ったお客様は初めてだった。
本当は家では歩くのも大変だったのにセレナイトに来る時は足取りが軽くなって歩けるようになる話を聞いた時はこっちが涙しそうになった。
四十九日と、早すぎる初めてのお盆を終えて今やっとゆっくりできているのかなと思います。
冷静でエレガントなのにどこかお茶目で可愛いらしい妹のような方でした。
またいつか会いましょうね。
やっとここに書ける気分になったので、ふたりの話しを残しますね。
いつもブログを熟読してくれていたから、「私のことはまだ出てこないの?」って待っていると思うから。
本当に、またいつか会いましょうね。
ありがとうございました。