昨日の朝、父からの着信に気付きすぐに連絡をした。
自分から電話をかけてくる事などないので、何事かと思い慌てて電話してみると、
登録しているボタンを間違えて押してしまったそうで、取り消し方がわからなかったと。
本当は病院にGWの休館日を聞くために電話をしたかったらしい。
それなのに間違えて私のボタンを押してしまったと。
なんだ、そんなこと〜・・・
ほっとしたのも束の間、なんだか様子がいつもと違う。
話すと、そんな小さなミスをした事が情けないらしい。
私からみても、81歳にしてはまったくぼけたような感じもしないし、ましてや自分でも、
「お父さんは生まれたときからぼけてるから、これ以上はぼけない!」が持ちネタだったような・・・
だけど、電話の操作を間違えただけではなく、自宅でもたま〜に転んでしまうというのだ。
小さい時の怪我の影響で30年程前に手術をし、それ以来、足が不自由にはなっているのだけれど至って元気な父が気弱になっているのには驚きであった。
そして、免許証を返納すると言い出した。
心の中では、「やっとかい!」とも思うのだが、なにせ田舎だから車がないと何も出来ない。
通院、買い物、友だちのところへ行くのも車が必要。
それを取り上げてしまうと、認知症になってしまう心配が大いにあった。
本人曰く、「自分が傷つくのはいいが、アクセルとブレーキを踏み間違えて人に迷惑をかける事件も増えているから自分がそうしないように、返納したほうがいいと思う」と。
絶対返納してくれたほうがいいに決まっているし、今までも促してきた。
でも自分から言い出すとは思っていなかったからなぁ。
兎に角人が好きで、スーパーに言ってもレジの若い子と知り合いであったり、駐車場の誘導係の人と友だちになっていたりと「だれ?」と聞くと「知らん、レジの人」「誘導係さん」などしか返ってこない。
近所の友だちはみんないなくなって寂しいと、他で知り合いを作ろうとしているのか、元々人好きだからなのか、周りの人に恵まれているのはよく出かけ、自分から積極的に声をかけるからなのだと思う。
その出かける手段である車を放棄すると自分で言ってきたのは、
相当の覚悟だと思う。
足が動きにくくなっている事に加え、電話のちょっとしたミス。
きちゃったんだね、お父さん。
病院や買い物はタクシー呼べばいいよ・・・と言ってはみたものの、人と話す機会が減ってしまう事はどのように対処すべきか。
デイホームにでも行ってもらいたいのだが、父が飼っている犬も老犬で足が不自由であるため、父が世話をしないとどうにもならない。
そして少しでも側にいたいらしい。
いつかこんな日が来るとは思っていたが、突然とやってきたこの問題、さぁどうしよう。
ちょっと帰ろうかな。