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母の30年目の命日

年が明けていろんなことが世の中では起こっていて。

 

母の30年目の命日でした。

忘れてはいなかったし、その日は突然だったから強く刻まれているんだけどもう30年かと思うと驚くのです。

母のその歳を超えて今年は自分自身も今まで以上に体に気をつけようと思っています。

でも気をつけても予防できるものではないのですが。

くも膜下出血。

年末に電話で喧嘩して、そのままお別れ。

悔いが残っています。

その後に留守番電話に残してくれたメッセージが最後に聞いた母の声。

あのテープ、どこにあるんだろう。

 

年末とお正月の準備をして、蕎麦をうって、三が日を次々に親戚を迎え忙しい日々を過ごし、その後から体調不良で寝込んだらしい。

病院で風邪と診察され、そのまま。

夜中にトイレに行き、ドスンと音がして父が見に行くと廊下で倒れており、すぐに救急車で運ばれてそのままの別れ。

私はその正月に帰省せずに1年ほど会っていなかったと思う。

 

人間の生きる時間とはなんとあっけないものなんだろう。

その最後が痛みに苦しみ、やりたかったこともできず、家族や親戚のためのお正月を終え、やっと落ち着いたその矢先に人生の幕を閉じる。

きっと何もできなかったんじゃないかなとおもう。

妹は社会人を始めたばかりだった。

あの日のことを二人で思い出してみた。

妹の方が鮮明に覚えている。

父も覚えている。

そうよね、家族の最後の時間。

あの日朝一番の飛行機で帰り、実家に着いた時、父が母の名前を呼びながら泣いていた。

父が母を名前で呼ぶのを聴いたのはそれが初めてだったので不謹慎だがちょっと驚いた。

親戚が集まりあっという間に通夜、告別式。

その間妹は倒れ病院に運ばれた。

どうしても受け入れられなかったようで。

でもそこからがまた大変なことが連続でおこる。

突然の死にはつきまとう後の整理。

そして一人暮らしの父は自分では何もできない。

掃除、洗濯、食事の支度、多分やったことがない。

炊飯器や洗濯機の使い方を教え、番号を振る。

あの世代の男の人はみんなそんなものだろう。

妹が実家に戻ることになる。

あれから30年か。

不思議。

声は忘れたけど、仕草や癖や後ろ姿が母そっくりになっている。

たまに撮られてしまう写真を見るとそっくりになっている。

でも私はもう少し長く生きてみたい。

検診行かなきゃ。

自分で一番わかっているのに半年間サボってる。

背中の痛みは鍼灸で誤魔化してる。

ダメじゃん私。

1年でも母より長く生きる。

がんになってからの自分の密かな目標はもうすぐ一応達成する。

でもあんなに働き者でもないしな。

今年はもう少し計画的に動きます。

そんなことを思った成人の日。

母の命日でした。

 

 

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