暑さも和らぎ過ごしやすい季節がもう少し続くかと思っていたらいきなり寒さが訪れました。
秋は一年の中で一番安定しているように感じますが、実は厄介な季節です。
夏の間強い紫外線を浴びた肌は角質が厚くなり、ざらつき、肌が硬く毛穴も目立ちます。
乾燥して細かい皮がぽろぽろとむけるのに化粧水をはじき浸透しないなどのトラブルが出やすい季節になります。
また、新陳代謝が乱れることにより皮脂が過剰に分泌され場所によってはべたついたりします。
このような季節の影響によるアンバランスから角質肥厚が進むと肌が硬く毛穴も開きやすくなってしまうのです。
どうにか改善しようと洗顔を必要以上に行なったり、肌を傷つけてしまうスクラブ洗顔やピーリング、タオルで強く拭きすぎてしまうなどの無茶をしてしまう人もいます。
実はそれ、更に角質を厚くしてしまう原因になってしまいます。ウオノメやタコというものも同じ原理でできています。
このような刺激性のお手入れを続けると新陳代謝が早まり、リズムが崩れ、成長しきれていない角質ができ、本来の機能がはたせない為皮がめくれるなどの肌トラブルが起きてしまうのです。
そして肌が乾燥しすぎてしまうと、化粧水のような水分も入りづらくなってしまいます。
植物などと同じです。
土が乾燥していると、水をまいてもなかなか浸透しませんし、あまりにも乾燥が進んでいるとはじいてしまう事もあります。
そうすると植物の成長を促す栄養剤を与えてもまたこれも吸収しづらく、植物の成長に貢献することができません。
この栄養剤というのが美容液やクリームの役目なのです。
乾燥するからといきなりつけても肌には栄養が行きわたらず、トラブルがなかなか解消されないのです。
ではどうしたらいいのでしょう。
自己満足で化粧水をつけるのではなく、入れ込みましょう。
たっぷりの量を一気につけるのではなく、手に少量ずつ取りゆっくり浸透させましょう。
同じ量でも一度につけようとすると肌に入らないのでこぼれてしまい、もったいないことになってしまいます。
でも、少量ずつ数回に分けてつけるときちんと角層に浸透し同じ量をつけ終わる頃には肌と手の平がぴたっとくっつきモチモチ感が出てきます。
そうすると栄養剤である美容液やクリームもスッと浸透し肌も元気になり潤いに満ち柔らかく艶も出て毛穴も目立たなくなっていくのです。
乾燥が進んだ人は洗顔後にオイルをつけて少ししてから化粧水をつけるのもいいです。
乾燥の原因には血行不良や水分不足などもあります。
年を重ねると細胞自体の水分保持力が低下しキメが乱れて見えてしまいます。
キメの乱れた肌に光があたっても乱反射し、くすみが目だってしまいます。
布や土もそうですが水分が多いとツヤがあり、光り、透明感に満ちていますが
乾燥しているとくすみ、硬くごわついて見えてしまうのと同じです。
血行不良については、寒くなると毛細血管が萎縮し血流が減少することにより血液中の酸素が不足する事で血液の色が悪くなり強いては顔色がくすんでくるのです。
秋口は真夏に比べ気温、湿度が低下し皮脂腺・汗腺の働きが低下していくと共に乾燥が起こりやすくなる傾向にあります。
湿度も低くなり空気が乾燥すると紫外線が透過しやすくなるのでまだ日焼けも油断できない季節ですから、夏の疲れた肌と一緒に油断から出来るシミなども目立ちやすくなるのです。
朝晩肌のピキッ!を感じたら季節にあった肌ケアをしてみてください。