今日は朝から雨で、真冬並みの寒さです。
そんな中、はじめてのお客様がご来店。
実はお友だちからのチケットプレゼントでした。
初対面はお互い緊張しますよね。
だからこそ、セレナイトは仰々しいサロンの趣とは変えて、友だちの家をイメージしレイアウトしています。
今日の方も凄く喜んでくださいました。
「落ち着く〜」と、会話の中に何度も^^
先日予約の際に電話で色々とお話ししていたので少し状況はわかっていたし、なんだかはじめての様な気がしない気持ちでお迎えが出来ました。
そんな前ではない、ちょっとだけの過去にはじめたがん治療。
あれよあれよと言う間に色んな治療を繰り返し、心も体も悲鳴を上げていました。
手術を繰り返し、転移、抗がん剤、治療方針の変更、多くの情報を一瞬にして受け止め、更に早急に答えを要求される。
それも全てのスイッチがダウンしている状況で。
ご本人の言葉をお借りすると、身も心も石の様に硬くして全てを拒否していたと。
それは自分自身のこれまでの生き方への否定肯定が入り交じり、
家族との関係性やまわりの人たちとの付き合い方、そして医療者に伝えきれないしこりと恐怖・わだかまり、これからの自分とどう付き合っていくかへの不安など、全てに緊張しているそうです。
止めどなく吹き出す感情はそれを出す場を探していた様に溢れてきました。
怒りや悲しみや恐れを伝えてくださった後は大笑いし、少しだけ鎮まり、
「すっきりした、何年ぶりだろう、本当にありがとうございました。また友人と来ます!」そう言って笑顔で帰られました。
夜は眠れないと聞いていましたが、静かな寝息を感じ、安心してハグするようにトリートメントをしました。
この時間をプレゼントしてくれた素敵なお友だちに感謝し、
自分に嘘をつくことなく、本当の気持ちに蓋をすることなく、思いのままにいてほしいと願います。
外は凍るような寒さですがとても暖かい時間を頂きました。
「大丈夫、あなたは今、自分の心のコントロールが出来ているから」
ワタシが以前苦しかった時にある先生にかけてもらった言葉です。
長く治療をしていると自分で自分がわからなくなる時があります。
そんなとき、周りの人に言ってもらえると安心し、その時の自分を受け止められるのですよね。
今はただただ自分を大切に守ってほしい。
また会いましょう!