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午後の語らいと静寂+ねこ

昨日はお休みでお友だちのお宅に行ってきました。

美味しいお母様の手作りランチを頂きながら、お嬢さんと一緒に病院で過ごした日々を懐かしくお話ししてきました。

たまにお伺いして暗くなるまで話し込んでしまうのですが、またまた昨日もそんな感じでした。

昨日改めて感じました。

胸の奥底にあることは、この人となら分かち合えるとか、この人にしか話せない・・・って事も少なくないよねって。

お母様も、ワタシもお互いがそのような存在になっている気がします。

 

部屋中に彼女の写真が飾られ伺うたびに入れ替えられたりしています。

彼女の好きだったお花が飾られ、彼女の席には彼女が最後まで側に置いていたという象さんのぬいぐるみになったティッシュケース。

 

お母様と泣いたり笑ったりしながら色んな事を話しました。

「まだ気持ちの整理が出来ないのよ。」

そんなの当たり前です。

それを強要するなんだか不思議ながん新世界もあるけれど、ワタシだってまだ整理できない。

がんになった事をHappyと感じる事なんていつかくるんだろか、って今も思う。

人それぞれなのになんだか気持ちの切り替えが出来ない人は「ダメ!」って思われるような昨今のがん世界。

この前行った患者さんの集まりでもそんな感じで少々気が滅入ってしまいました。

お隣の方と少しため息・・・。

 

いまのさとう桜子を作ったのはがんの治療経験をしたからこそなのは重々承知。

だけれど、がんになった事をココロから感謝する気持ちにはまだなれない。

もしかしたら一生なれない。

凄くたくさんのがん患者の中に、がん患者の家族の中にこんな感情の人たちが少しだけいることも知って欲しい。

セレナイトのお客様はどちらかと言うとこちらの方々。

だからと言ってネガティブな感情ではないんです。

後悔とか恨み辛みとかでもなく、素直な気持ちで受け入れられない部分がまだあると言うだけ。

 

お母様とお話しするとほっとします。

同じ気持ちの人に同じココロを伝えられた。

 

今日は彼女の月命日。

お母様は今朝も飛行機で彼女の眠る遠くの地へ向かわれました。

お嫁に行って間もなくしてがんになった彼女はご主人のご実家の土地に眠っています。

東京生まれの東京育ち、お仕事もスタイリッシュだったと言う彼女は静かな土地でのんびり出来ていると思います。

 

 

帰りに彼女のご自宅の近くにある等々力渓谷に初めて行ってみました。

日が暮れる少し前の時間。

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思っていたような滝ではなかったですがのんびりと散歩して水の音に癒されてきました。

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お散歩中のすれ違う人に挨拶したり、言葉をかわしたり、普通の生活ではない世界がありました。

みなさん、ココロ穏やかになる場所なんでしょうね。

 

地上に上がる間際に二匹の猫がやってきて足にまとわりついてきました。

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暫く荷物も放り出して遊んで、「またきてね〜」なのか、帰る時には階段の上まで見送りに来てくれました。

なんだか不思議な時間を過ごした気分です。

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また行くね〜。

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