来月、医療者向けの一日研修会に、都内の病院で緩和ケアに携わっている方々からお申し込みをいただき準備中です。
今回も男性の参加者がいらっしゃいます。
それは男性患者さんに向けての学びというわけではなく、
治療をする全ての方に向けて、治療中の負担の少ない日常生活のおくり方や、アピアランスのアドバイスが出来る様に学びたいとの気持ちからです。
過去に受講してくださった数人の男性も、それぞれの病院で患者さんに直接アドバイスをして
抗がん剤治療を止めたいと言っていた方を治療に向かう気持ちに導いたり、
ご自身でも更に学び、研究をし、地域の医療者研究会で発表されたりと活動の場を広げています。
男女問わず、治療中の苦しみや悩みは変わりません。
ですので発信する側にも男性も女性も必要だと思います。
その中には、やはり同性の方が聞きやすかったり悩みを共有出来たりしますので、
男性でも「アピアランスアドバイスが出来ます」という医療者が増えると言うのは患者にとっては安心材料にもなります。
どうしても女性目線になりがちなこの部分に、男性医療者が着目し自身でも受け入れてくださる姿勢には心より感謝しています。
アピアランスという言葉含め活動は、まだ知る人ぞ知るという分野だと最近改めて感じています。
一部ではとても盛んに活動されはじめていますが、その反面、全く聞いたこともないという医療者や患者さんも多いのは事実です。
アピアランスと言う言葉の中には、『がん治療中のQOL(今までと変わらない日常生活の質)』も含まれると私は思います。
美容のカテゴリーと思われることも多いようですが、それだけではなく、
それぞれの『アイデンティティを確保する』ことでもあると思のです。
今後このような学びを通じ、参加してくださった方々が、その先の医療者勉強会や研究会などでアピアランスについて発信し、本当の意味での必要性、重要性が広く知れ渡ることを願います。
まずは来月の参加者に向けた精一杯の情報発信に力を注ぎたいと思います。
毎回、参加者のバックボーンや今後の目標などを伺いながら時間の組み立てをしていきます。
どのような方が参加してくださるのか、
受講したあとの現場での活かし方など想像しながら準備をしています。