久しぶりに麻央さんのブログを読みました。
自分ががんになってからがんの方の情報を見たりするのが少し怖くなったり切なくなったりしています。
(自分は書いてるくせに・・・って言われそうですが・・・)
テレビ番組もしかり。
なんだか自分と重ねてしまう場面もあったりすると苦しくなるから・・・。
セレナイトのお客様にもそんな方がとても多いです。
彼女のブログははじめの頃読んだり、最近はたまにYahooニュースでちょっと読んだりしていたけど今日久しぶりにじっくりと覗いてみました。
実は一昨日からセレナイトの言い出しっぺの優香ちゃんのご主人と連絡を取り合っていたからなのか、すーっと引き込まれてしまいました。
「麻央さん、ゆっくり養生できればいいのに・・・」なんて思ったりもするのですが、
彼女は100%全力で生きている。
元気なワタシは100%でなんか毎日を送れないし、その気力すらどこかに消え失せる日もある。
それは自分への甘え。
優香ちゃんも、あとのセレナイトをつくったメンバーも毎日100%だった。
勿論ワタシもあの頃はそうだったと思う。
優香ちゃんは車椅子の生活になっても、酸素ボンベの生活になっても外出しようとしていたし、ワタシに会う時でさえ化粧をして洋服を着替えていた。
自宅や病院の近くに着いたとメールすると、
「ちょっと待っててね、お化粧するから・・・。着替えるから・・・。」と返ってきた。
ワタシが行く事で彼女に負担をかけているのではないかと思った時もあったが、そうではなかった。
彼女たちは、化粧をし、人を迎え入れる為に着替える事で、日常の自分を感じていた。
支度に時間が相当かかるようになってからカフェなどで時間を潰しながらも、「次にしようか?」と連絡すると、
「来て欲しい!」と言っていた。
そしてたわいもない話しをして一時を過ごす。
車いすを押す人がいない時には、
「ごめんね、ワタシの為にこんな事お願いしちゃって。」って。
車いすを押しながら、酸素ボンベの位置を確認しながら「ワタシの時にはお願いするから!」なんて言いながら笑えるあの時が貴重な時間だった。
彼女たちも酵素だとか温熱だとかなんやらかんやら手探りながら挑戦していたね。
生きる事に一生懸命だったからやってたんだよね。
その逞しさを批判する事はなんだかなぁ・・・て。
藁にもすがる思いって、あるんです。
勿論エビデンスのない高額な代替治療などはもってのほかだけれど風呂に入ったり温めたり、食事に気をつけたり、人参ジュース飲んだり、いいじゃないか〜。
思うようにやらせてよ!
そんな時間を持つ事で今を感じる事ができるんだよ。
そうそう、ワタシたちにもありました。
同じ病室で過ごして、みんな一度退院したときに、琵琶の葉ががんにいいらしいと聞きつけてワタシの実家にあるので父に頼んで送ってもらいました。
嫌がるかと思っていた父が、「そう、琵琶の葉はがんにいいんだよ。」と言って段ボールいっぱいに送ってくれてみんなでそれをおなかや胸にはって過ごした事もあったなぁ。
父はあまり情報に流されない人(否定する方)なんだけどあの頃は、
「人参と林檎ジュースががんにはいいらしいからお父さんは毎朝飲んでいる」と言う情報を伝えてきた。
「おい!!」って突っ込んでみたらこれまた大量の人参が送られてきた。
普通の健康な人からすると馬鹿げたような話しだけれど、その時の人や家族にとってはそれが普通なんじゃないかな。
だから彼女もやりたいようにやればいいと思う。
セレナイトだって、
「がんなのに美容だなんて、エステだなんて・・・!!!」って思われるとおもうけどそれを求める人もいるからあるんです^^
頭がツルツルでも眉やまつ毛がなくても肌が黒くても女性らしくいたい。
細くなった身体で歩くのも大変な方も来ます。
ご家族がサポートしてくださってお越しになる方もいます。
それがその人のその時の100%に繋がるのだと信じて来てくれるしお迎えします。
人それぞれ。
人は人、自分は自分。
これコッソリとワタシの格言のひとつです。