花の82年組。
まさにワタシ世代です。
このニュースは午後の予約のお客様がトリートメント中に教えてくださった。
さっきYahoo!ニュースでちらっと見たんだけど、と。
同じ経験をしたワタシたちにとって、がんに罹患した有名人のニュースは、興味本位ではなく、それは時に言葉にすることを躊躇させることもある。
頑張れ頑張れではなく、信じる。
大丈夫!とは言えないけれど、信じる。
宣告され、これから先の自分の人生、家族の人生をもたった数日間で結論を出すことを迫られるこの病い。
その間の心の葛藤は言い知れぬものであることを知る経験者は同時に自分に置き換え、自分の時を振り返る。
この年齢になると様々な経験も重ね、ある程度の苦しさを味わい、歯を食いしばり、涙を流したことも少なからずあり、自分自身で精一杯どうにか解決する術も身につけてきた。
しかし、これはというと、自分だけでなく周りの人達のこともまるっと飲み込み、慎重に、且つ早急に結論を出さなければならないというとても重たい試練を与えられる。
彼女もどれだけ悩み苦しんだことか。
声を出し、歌い、話すことを職業とする人に与えられた苦しすぎる試練。
一度は諦めたと言った彼女の言葉が悲しい。
しかし、家族の言葉によって前を向く決心をした。
その強さを称える。
震えるくらいの苦しさを負いながら、短い間で結論を出したと涙を浮かべながら笑顔で話す彼女の決断を誇りに思う。
彼女の家族だけでなく、
みんなが待っている。
同世代の私たちに希望の光を向けてください。
信じています。