先日から転院のお手伝いをしておりましたが、無事東京を離れ、生まれた土地に帰られました。
昨日は段ボールに荷物を詰めたりゴミを整理したりとお手伝いをしてきました。
たった十日程でしたが、ワタシにとって、いろんな事を考える密な時間となったのです。
ワタシは家族に看病をされた事はあっても、看病をした事がなかったのです。
母も突然倒れそのままいなくなってしまったので全く経験がありませんでした。
今回は看病とは言えませんが、一日おきに病院に行って話しをしたり、身の回りのお手伝いをする。
見守る側になってみてはじめて色んな事に気付かされました。
実際、こちら側も相当に気力体力がいりました。
ただただ側にいるだけでも家に着くと動けなくなる事もありました。
精神的に緊張していたんだと思うのです。
相手にそれを悟られないように振る舞う、そのエネルギーはとてつもない事を知りました。
セレナイトにもご家族の方がお見えになりますが、充分に理解しないままお相手をしていた事に申し訳なく思います。
そして、何より自分の家族にも今更ですが心より感謝します。
ありがとう。
昨日のバタバタな荷作りが終わると何度も何度も握手して
細くなりすぎた手を握り温かさをお互いに通わせました。
「またいつか会いたい。セレナイトに行きたい。ありがとう。」
そっと言ってくださった事がいつか実現する事を願って、笑いながら病室を後にしました。
新幹線の寝台は疲れなかったかな?
今頃は向こうの病院でゆっくり休めているかしら?
またお会いする日を楽しみにしています。