ここ半月ほど前から、朝セレナイトに着いたら掃除した後にお香を焚いています。
あれ?前に話した?
お清めてきな?
家でも焚いているのを少し持ってきて、リラックスタイムとしています。
色んなこと考えすぎて頭の中がパンクしそうな時にはいいかもしれませんね。
このところ、これから治療に入る方や、治療ひと段落してつぎの治療に向かう前にとご予約くださる方が続いています。
その中のおひとりからのメッセージ。
一部抜粋なんですが、
⭐︎ー⭐︎ー⭐︎ー⭐︎ー
『現在の希望としては、まず手術後にセレナイトでサポートケアをお願いしたいです。
自分が癌であるという実感があまりありませんが、それでも宣告された日は、手術か~、全摘か~、と気持ちが下がりました。
なんか気に入った洋服か何か買い物したいな~、気分が上がることしたいな~、なんて気分になりました。
そしてそれが、「自分だったらやって貰いたいこと」として自分も励みになるのでは、という思いに至りました。』
ー⭐︎ー⭐︎ー⭐︎ー⭐︎
先の不安は明確にはまだ見えないけれど、この方はボヤリとうっすらと現れはじめているんですよね。
そんな時、客観的に違う角度から自分が見えてしまう。
よくセレナイトのお客様がおっしゃいます。
なんだが別の角度から、今どうする?的な問いかけが自分自身にある。
その時、人の手を感じたいとか、知らない人に話したいとか、過ぎていく時間に関係なく今癒されたいとか、これまでに無かったことが浮かんでくると言われるんです。
それから、もうひとり。
大切な友人で、セレナイトのお客様。
同じ時期に罹患し、いつも語り合っていた彼女から連絡が来たのが2週間前。
『再発でもう全身に広がっていて最悪な結果でした〜』と。
いつもポジティブで多趣味でじっとしていない彼女。ちゃんと定期的に検査も受けていました。
あるよね、こんなこと。
何が私に出来る?
聞いたけれど、今は病院にも駆けつけられない世の中。
ちょくちょくLINEで会話する程度しか出来ないのです。
もしかしたら月末に少しだけ会えるかも!
そんな連絡を受けて、気持ちと体が嬉しさとは逆になんだか緊張もしています。
転移、再発、検査、入院、手術。
自分の検査結果待ちもあり息苦しさも増しています。
いったん「がん患者の◯◯さん」に変身してしまうとずっと付き纏うこのワード。
変身って子どもの頃はいい言葉と思っていたのになぁ。
仮面ライダーとか?
ひみつのアッコちゃんとか?
違うね。
う〜ん、やっぱり違うね、違うよね。やだねったらやだね、だよね。
しかし!セレナイトはそんな方たちの、
そのことを少し傍に置いておいてリラックスしてもらう空間と時間を提供する場でもあります。
私に出来ることをもう少し深めていきたいと思います。
元気だそう!とか、
大丈夫!とか、
良くなるよ!とか、
ずっと寄り添うからね!とか、
なんでも言ってね!とか、
そんな言葉ではなく、
聴くだけで、一緒にいるだけで、ちよっとだけ肌のお手入れして触れるだけで、少しだけ気持ちが軽くなったらいいな。その時の一瞬だけでもね。
こんな世の中だけど、それが一番じゃないかな?
こんな世の中だからこそそれが一番です。
と、思います!
ってことで、今日もお香の香りに包まれてこころ健やかに過ごします。