あの日みなさんは何をしていましたか?
あの日は突然でした。
まだがんになっていない時でした。
昼過ぎのデスクワーク。
教育資料の締め切りが近づいていて焦っていたような・・・。
そしてあの瞬間が訪れた。
一瞬にして世界が変わった。
すぐにコンビニや自販機で水を大量に購入するようにアドバイスされ走った。
そして代々木公園に避難。
歩いている最中も余震が続き、道には塀が倒れ居酒屋の倒れた棚からお酒が落ちて割れていたせいでアルコール臭が立ちこめていた。
代々木公園は多くの避難者が集まっていた。
そこで数時間を過ごし社に戻ったときはあたり暗闇だった。
カラスがずっと鳴いていた。
交通機関は全て止まる。
ネットの映像には様々な状況が交錯していた。
翌朝まで社で明かす事も考えたが同じ方面の同僚3人で歩く事にした。
社内に残る数人に別れを告げて9時前に出た。
渋谷は大混雑。
そこを抜けてひたすら歩いた。
自宅についたときは12時を回っていた。
玄関にはさくらん坊が自分のお気に入りのブランケットを持ってきてずっとワタシを待っていた。
部屋は硝子製品が落ちて割れていた。
眠れなかった。
怖かった。
何が起きているのか。
次々に入る情報が夢でも見ているかのように感じられた。
翌日は土曜日で出かける予定もキャンセル。
ひっそりとした時間の中で余震に怯えながら騒然としたテレビやネットの情報に戸惑った。
東北の状況を知ったのもそのころからだった。
東京での出来事とは比較にならないほどの出来事が起こっていた。
あれから5年。
本当に復興したのだろうか。
日々の新たな出来事に踊らされ一喜一憂している自分がいる。
そんな自分を振り返り反省の日としたい。
これからこの復興が加速するとは言いがたい。
しかし、誰もがこの日を忘れず想いを力に変えていかねばと改めて思う。
あの日を忘れない。