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10.手術後の排尿障害

二度目の手術後、尿の量が極端に減少しました。

病室のトイレには毎回採尿をして量る機械が付いており、そのデータがすぐに私のカルテに送られるので適切な量が排泄されていないことはすぐに確認されます。

 

手術の際に骨盤内にある膀胱やほかの臓器も動かしてリンパ節を切除したため機能が低下していたのです。

尿がうまく排泄されないと言う事は、老廃物である尿が体に留まり、尿路感染を引き起こしたり、ひどくなると腎臓にも影響を及ぼします。

自分では痛みや違和感もなかったのですが、明らかに量が少ないため導尿をすることになりました。

一日数回時間を決めて行います。

はじめは看護師さんが手順を教えながら処置してくれます。

処置室のベッドに仰向けになり下着を下して脚を立てて診察の時のように開きます。

しかし、婦人科診察用のあの電動のベッドではなくフラットな一般的な診察台です。看護師さんとの間には電動ベッドのように仕切りカーテンはありません。

顔も見えてしまいますし、敢えて明るい照明を当てますのでそこでこの格好はいつもの診察よりも更に恥ずかしかったのを覚えています。

 

消毒をして、長さ30センチほどのシリコン製カテーテルを尿道に挿入します。そしてゆっくりと下腹を押していくと少しずつ尿が出てくるのです。

カテーテルの反対側は尿瓶のようなものに入れており排泄量を量ります。

これは毎日夜中も続きます。

夜中の12時、3時、6時と看護師さんに起こしてもらい処置室に移動して排泄してもらう事がしばらく続きました。

それが慣れるととうとう自己導尿です。

今まで看護師さんにしてもらっていたことを自分で行います。

ベッドに座り鏡を持ち替えながら何度も練習しました。体勢を変えどれが一番やりやすく出やすい方法か試すのです。鏡で自分の尿道口を探すのです。

最初は挿入する場所がわからず時間もかかりますし、上手に出来ないため痛みを伴います。何度も何度もやっているうちに、「がんで手術したのにどうしてこんなことまでやっているのだろう・・・」と情けなくなります。手術して終わりじゃないだ、いつまで色んな弊害と付き合うのだろうと苦しくなります。

しかし毎日数回やっているとどうにかコツがつかめ時間もかからなくなりました。

自己導尿した後は毎回カテーテルは捨て、排泄したものは量を確認した後同じ処置室内にある排泄物専用の流しに捨て尿瓶のようなものは洗って終わりです。そして表を渡され毎回排泄した量を記入していきます。

私は退院間近になっても量が増えず、「導尿キット」を渡され一時帰宅しました。

尿瓶の代わりは妹が100円ショップで大きめの軽量カップのようなビーカーのようなものを購入してきました。

自宅ではバスルームで行うかトイレで行うかベッドの上で行うか色々試しましたが

この中では一番狭くやり辛いですが、トイレはやはり用を足すところですので一番落ち着くことができます。

しかし、病院とは違い体勢を決めるまでまた時間がかかりました。

トイレの前では妹が「出た?」と心配そうに声をかけます。

私は最終的に座った状態で片足を上げてやる方法が一番楽でした。

同じ自己導尿をしている方に聞いても皆それぞれで、自分に合う体勢をいろいろ試し探したようです。

 

自宅に戻りしばらく経つと手術前のような生活にも慣れ、身体も動かせるようになると自己導尿は必要なくなりました。

数十本のカテーテルが入った箱は二度と見たくもなくビーカーと一緒にすぐに捨てました。

 

1回目の抗がん剤投与のための入院のときはもう普通に排泄が出来るようになっており、つい先日まで自己導尿をしていたことも忘れていました。

あんなに嫌だったことは忘れたかったのか、日常に戻った事で忘れ去るくらいの出来事だったのか・・・。

でもまたやらなければならないとしたら、悲しくなるようなことではありますが・・・。

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